「同じ処理を何度も書くのって面倒…」「もっとスッキリしたコードにしたい」
そんなふうに感じているPython初心者の方へ、この記事では関数の基本をやさしく解説します。
実行環境はGoogle Colab、サポート役にChatGPTを活用しながら、コードを書いて試して、自然に関数の仕組みが理解できるように構成しています。
▶ 前回の記事はこちら:
👉 ChatGPTと学ぶPythonのwhile文入門
関数とは?同じ処理をまとめて呼び出す便利な仕組み
関数(function)とは、「特定の処理を1つにまとめて、何度でも呼び出せる仕組み」です。
たとえば、何度も「こんにちは」と表示したいとき、関数を使わないと下のように毎回同じコードを書くことになります:
print("こんにちは")
print("こんにちは")
print("こんにちは")
でも、関数を使えばこのように書けます:
def greet():
print("こんにちは")
greet()
greet()
greet()
見た目もスッキリして、管理しやすくなりますよね。
Pythonの関数の基本構文と定義の仕方
Pythonで関数を定義するには、def
キーワードを使います。
基本構文:
def 関数名():
実行する処理
def
の後に関数名、続けて()
、その後に:
を忘れずに- 実行する処理はインデント(字下げ)して書きます
例:
def greet():
print("こんにちは!")
greet()
結果:
こんにちは!
Google Colabの実行結果:

引数(パラメータ)を使って柔軟にしよう
関数には「引数(ひきすう)」という入力を渡すことができます。 これにより、同じ関数でも入力に応じた結果を出せるようになります。
例:名前を表示する関数
def greet(name):
print(name + "さん、こんにちは!")
greet("たろう")
greet("はなこ")
結果:
たろうさん、こんにちは!
はなこさん、こんにちは!
Google Colabの実行結果:

戻り値(return)で値を返す関数
関数の中で計算した結果などを呼び出し元に返すには、return
を使います。
例:2つの数値を足す関数
def add(a, b):
return a + b
result = add(3, 5)
print(result)
結果:
8
このように、returnを使うことで「値を受け取って使う」関数が作れます。
Google Colabの実行結果:

Colabで関数を実行してみよう!
Pythonのコードを試すなら、Google Colabがとても便利です。 インストール不要で、ブラウザだけですぐ使えます。
手順:
- Google Colab にアクセス
- 「新しいノートブック」を作成
- 上記の関数コードをコピー&ペースト
- Shift + Enter で実行!
関数の定義や呼び出しがきちんと動作するか、自分の手で確認してみましょう。
ChatGPTで関数をもっと深く理解しよう
ChatGPTは、コードの意味を説明してくれたり、関数を改良してくれたりと大活躍してくれます。
活用例:
- 「この関数は何をしていますか?」
- 「3つの引数を受け取って平均を返す関数を作って」
- 「returnとprintの違いを教えて」
自分の疑問をそのまま聞けば、丁寧に説明してくれるので、初心者にとって心強いパートナーになります。
初心者がつまずきやすいポイントと対策
よくあるミス | 解説 |
---|---|
() をつけ忘れる | 関数を呼び出すときは greet ではなく greet() にする必要があります |
return の使い方を勘違い | returnは「値を返す」、printは「画面に表示する」だけです |
引数の数が合わない | 関数の定義と呼び出し時の引数の数を一致させましょう |
Colabでエラーが出たら、メッセージをChatGPTに貼って「どうすればいい?」と聞いてみてください。
まとめ|関数を使えばコードがもっとシンプルに!
関数は、よく使う処理をまとめて、何度も呼び出せる仕組みです。
- 同じコードを何度も書かなくてすむ
- 名前をつけることで、処理の意味がわかりやすくなる
- コードが整理され、保守もしやすくなる
Google Colabで実際にコードを試しながら、ChatGPTに質問して理解を深めることで、初心者の方でも関数の基本をしっかりマスターできます。
次回は「関数の応用(スコープ、デフォルト引数など)」に進んで、さらに便利な使い方を学んでいきましょう!
▶ 次回の記事はこちら:
👉 ChatGPTで学ぶPython関数の応用入門