電動キックボードのレビューKintone Model One S

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私が電動キックボードに乗って感じたこと、良いこと悪かったことを紹介します。

これから電動キックボードの購入を検討されている方の参考になればと思います。

電動キックボードとは

ここで紹介する電動キックボードとは「特定小型原動機付自転車」に該当するもので、16歳以上であれば運転免許不要で乗ることができます。

ヘルメットの着用は努力義務ですが、道路交通法上は普通自動二輪等に該当するため、原付と同じ交通ルールを守る必要があリます。

特定小型原動機付き自転車とは

次の基準を全て満たすものをいいます。

  • 車体の大きさは、長さ190センチメートル以下、幅は60センチメートル以下であること
  • 定格出力が0.60キロワット以下の原動機を用いること
  • 時速20キロメートルを超える速度を出すことができないこと
  • 走行中に最高速度の設定を変更することができないこと
  • オートマチック・トランスミッション(AT)機構がとられていること
  • 最高速度表示灯が備えられていること

さらに、こららに加えて下記の項目が必要です。

  • 道路運送車両法上の保安基準に適合していること
  • 自動車損害賠償責任保険(共済)の契約をしていること
  • 標識(ナンバープレート)を取り付けていること

警視庁のホームページ「特定小型原動機付自転車(電動キックボード等)に関する交通ルール等について」より抜粋

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/electric_mobility/electric_kickboard.html

Kintone Model One S

「Kintone Model One S」は茨城県にある電動モビリティメーカー株式会社KINTONEが販売する電動キックボードです。2023年7月より施行された道路交通法に適応し、公道・歩道を走行することが可能です。

走行距離26km(※個人的な感想は後半に記載)
最高速度車道走行モード:20km/h
歩道走行モード:6km/h
定格出力250W(前輪駆動モーター)
充電時間約5時間
充電可能回数800 〜 1,000 回
展開時の寸法長さ112 x 幅43 x 高さ117cm
折りたたみ時の寸法長さ112 x 幅43 x 高さ49cm
ブレーキ前輪:電子ブレーキ
後輪:ディスクブレーキ
タイヤ外径8.5インチ
重さ約14kg(付属品は除く)
体重制限100kg
耐用年数12ヶ月
素材アルミニウム
最大勾配傾斜20%
バッテリーの取り外し不可
防水機能IPX3
バックミラーなし
「Kintone Model One S」スペック表

購入を決めた理由

発展途上にある電動モビリティ業界を応援するため、国産メーカーの商品を購入することを決めました。

粗悪品を買って、バッテリーが燃えたりしても困りますし。

注文から届くまで

注文は「Kintone公式通販」から行いました。公式LINEのクーポンや早期予約特典を利用しました。

私の場合、注文してから手元に届くまで、約3ヶ月半かかりました。

届いた時の状況はこんな感じ。箱の寸法は長さ114 x 幅52 x 厚さ17cm。本体と充電器(ACアダプター)などの付属品や取扱説明書、販売証明書が入っています。

ハンドルとナンバープレートを取り付けるテールランプは外れているので、自分で取り付ける必要があります。

組み立てに必要なキットは箱に入っています。取説と動画を観ながら組み立てました。

箱は修理などの際に使用するので保管しておいた方がいいようです。

購入後の流れ

区役所に行ってナンバープレートを申請する

コンビニで自賠責保険に加入する

テールランプにナンバープレートと自賠責保険のシールを貼り付けて準備完了

乗ってみて気づいたこと

ちょいのりに最適、都会向けの乗り物だと思う。

舗装されている綺麗な道は走りやすい。逆に砂利道のような凸凹した道は走りにくいので注意が必要。また、フロントライトの向きは固定されている。ハイビームにするよう機能はないので街灯がない暗い道は遠くが見えにくい。

上り坂もスイスイ。最高速度20km/hで安定している。ちなみに下り坂も20km/hになるようです。

ウインカーを戻し忘れる。音もなく、フロントウインカーはハンドルで見えない位置にある。

ミラーがないので後ろが見えない。特定小型原動機付自転車にはバックミラーの項目がないようで、Kinotone Model One Sにはミラーが付いていません。

珍しいからか視線を感じる

走行距離は20km程度

交通状況や運転手の重量によっても変わってくると思いますが、私の体験だと走行距離は20km程度です。

スペック上の走行距離は26km

ディスプレイに電池残量が5段階で表示されます。

10kmほど走行すると電池残量は5から4になります。さらに10kmほど走行すると電池残量は4から3になります。

電池残量が3になると異変を感じます。速度が20km/hまで上がらなくなり、坂道を登らなくなります。平地はギリギリ走れる感じです。

そうなると瞬く間に電池残量は2になり、走行速度はさらに落ちます。

そうなる前に充電しましょう。

年間コスト(電気代,軽自動車税,自賠責)

Kinotone Model One Sに付属している充電アダプターの定格出力は42V/2Aで84Wです。

バッテリーの充電時間が5時間の場合、消費電力は420Wh(0.42kWh)
1kWhが40円の場合、0.42kWhで16.8円。
(注意:電気代は電力会社やご家庭によって変わります。これはあくまで参考程度に)

1週間に2回、ひと月に8回充電した場合の電気代は134.4円/月(16.8円 × 8回)
年間で約100回充電した場合、充電にかかる電気代は1年間で16,800円になります。
(16.8円 × 100回)

充電可能回数は800回から1,000回なので、年間に約100回充電した場合は、8年から10年乗れる計算です。
個人的には5年くらい乗れたら十分かな。と思ってます。
2年か3年くらいしたら性能も上がってもっといいキックボードが発売されているでしょう。

これにプラスして、軽自動車税が毎年かかります。こちらも地方自治体によって税率が変わると思います。ちなみに、私は2,000円でした。

また、自賠責を1年単位で更新している方は、保険の加入も必要になります。

廃棄する場合

廃棄する場合にどのような手続きが必要となるのか、私自身がまだ乗り始めたばかりで体験したことがないので、今後のこととしてこれから調べてみたいと思います。

電動キックボードを選ぶ時に確認すること

「電動キックボード」でネット検索した場合、Kintone以外にも多くの製品が表示されます。どれがいいか迷うとことです。私もいろんなサイトを見て検討しました。

選ぶときに気をつけて欲しい点は「特定小型原動機付き自転車に該当する電動キックボード」なのか「原付に該当する電動キックボード」なのかということです。

「電動キックボード」には速度が20キロ以上機種もあります。
そのような車両は通常のバイクと同じで排気量に応じた免許を取得する必要があります。

「特定小型原動機付き自転車に該当する電動キックボード」の購入を検討されている方は、冒頭で説明した基準を満たした車両であることを十分に確認してください。

安全に走行するために

交通ルールを守りましょう。

歩行者や自転車の近くを通る時は注意が必要です。相手がこちらに気づいているとは限らない。めんどくさいと思っても、安全のためには停止することを心がけましょう。

被害者になる可能性もあれば、加害者になる可能性があること。何かがあってからでは取り返しがつかないこと。譲り合い、みんなで気をつけて、少しでも安全な社会になればいいなと思います。

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